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2026.08.04

初心者向け3Dプリンター比較と選び方!おすすめメーカーや価格帯を徹底解説

初心者向け3Dプリンター比較と選び方

3Dプリンターを使ってみたいけれど、熱溶解積層法(FDM)や光造形(SLA)など方式がいろいろあって、どれが自分の目的に合うのか分からず悩んでいませんか?
「とりあえず安いものを買ったけれど、精度が足りなくて使い物にならなかった」「設定が難しくて結局埃を被っている」という経験、実は少なくありません。

適切な知識がないまま導入を急ぐと、材料コストの無駄遣いやメンテナンスの手間に追われ、本来やりたかったものづくりが遠のいてしまいます。この記事では、初心者の方が失敗しないための3Dプリンター比較のポイントと、主要なメーカーや価格帯の目安について、実務の視点から分かりやすく整理しました。

3Dプリンター選びで最初に知っておくべき「造形方式」の違い

3Dプリンターを比較する際、最も重要なのは「どうやって形を作るか」という方式の違いを理解することです。現在、初心者からプロまで広く使われているのは主に以下の2つの方式です。

熱溶解積層法(FDM/FFF方式)のメリットと注意点

フィラメントと呼ばれる樹脂の紐を熱で溶かし、一筆書きのように積み重ねていく最も一般的な方式です。

  • 主な特徴: 装置本体が比較的安価で、扱いが簡単
  • メリット: 材料の種類が豊富で、強度のある実用パーツを作れる
  • デメリット: 積層痕(重なり合った跡)が目立ちやすく、光造形と比べると、微細な模様や滑らかな曲面表現では劣る傾向があります。 


光造形方式(SLA/LCD方式)のメリットと注意点

液体状の光硬化性レジンに光を当て、薄い層を一層ずつ硬化させる方式です。光の当て方によって、レーザー式のSLA、液晶パネルを使うLCD方式などに分かれます。 。

  • 主な特徴: 表面が非常に滑らかで、緻密な表現が可能
  • メリット: フィギュアや精密なプロトタイプ、ジュエリー制作に最適
  • デメリット: 造形後の洗浄や二次硬化などの「後処理」に手間がかかる、未硬化レジンを扱う際は、耐薬品性の手袋を着用し、換気を確保する必要があります。洗浄液として使用するIPAなどは引火性があるため保守が大変。

 

初心者が3Dプリンターを比較する際の4つのチェック項目

どれを選べばいいか迷ったときは、以下の4つの項目を基準に比較すると、自分に最適な一台を絞り込みやすくなります。

1. 本体の価格とランニングコスト

3Dプリンターは、3万円前後のエントリーモデルから、数十万円以上のプロ仕様まで幅広く存在します。ここで注意したいのは、本体価格だけでなく「材料費」と「電気代」を含めた運用コストです。一般的にFDM方式のフィラメントよりも、光造形方式のレジンの方が高価になる傾向があります。

2. 最大造形サイズ(ビルドボリューム)

自分が作りたいものの大きさが、プリンターの最大造形範囲に収まるかを確認しましょう。初心者の場合、200mm角程度のサイズがあれば、日常生活で使う小道具から部品の試作まで幅広く対応できます。

3. 対応している素材(材料)

  • PLA: 熱収縮が少なく、初心者でも失敗しにくい定番素材
  • ABS: 強度と耐熱性があるが、反りやすく扱いがやや難しい
  • TPU: ゴムのように柔らかい弾性素材

「何を、どんな環境で使いたいか」によって、必要な素材が決まります。

4. 組み立て済みか、キット形式か

海外製の安価なモデルには、自分で一から組み立てる「キット形式」も多いです。機械の構造を学ぶには良いですが、すぐに造形を始めたい方は「完成品」または「半完成品」を選ぶのが無難です。

主要3Dプリンターメーカーと価格帯の目安

現在、市場で高いシェアを誇り、初心者でも情報が集めやすいメーカーをいくつかご紹介します。

エントリークラス(目安:3万円〜8万円)

  • Creality(クリアリティ): 世界的に有名な「Enderシリーズ」を展開。ユーザーが多く、トラブル時の解決策がネットで見つかりやすいのが特徴です。
  • Anycubic(エニーキュービック): 光造形プリンターの入門機として定評があり、低価格ながら高精細な造形が可能です。
  • Bambu Lab(バンブーラボ): 近年急成長しているメーカーで、圧倒的な造形スピードと自動調整機能が魅力です。「設定に時間をかけたくない」という層に支持され、設定等も簡単です。


ミドル〜ハイクラス(目安:10万円〜30万円以上)

  • Bambu Lab(バンブーラボ): エントリーモデルも取り揃えていますが、より大きい造形物やより多い素材を使用したい場合はミドルスペックのBambuLabの商品を選んでも良いと思いますクラスが上がる程AIによる造形失敗検出など様々な機能も搭載される為よりクオリティが向上します。
  • Flashforge(フラッシュフォージ): 国内でのサポート体制が充実しており、教育機関や企業での導入実績も豊富です。

[出典: 日本3Dプリンティング産業技術協会・2024年]

3Dプリンター導入時によくある原因と対策

いざ購入しても、うまくプリントできないトラブルはつきものです。よくある原因をあらかじめ知っておくことで、スムーズに運用を始められます。

造形物がプラットフォームから剥がれる

主な原因は、1層目の定着不足や温度設定のミスです。

  • 対策: プラットフォームを水平に保つ「レベリング」を丁寧に行う、または自動レベリング機能付きの機種を選ぶ。
  • 対策: スティックのりなどの定着剤を使用する。


ノズルが詰まって樹脂が出ない

FDM方式でよく起こる問題で、ノズル内部で樹脂が固まってしまうことが原因です。

  • 対策: 長期間使用しない場合や吸湿しやすい材料はフィラメントを取り外し乾燥材と共に密閉保管しましょう。
  • 対策: フィラメントの保管時に湿気を避ける(吸湿すると糸引き、表面の荒れ、気泡、押し出しの不良にもつながりますので乾燥材やドライボックスを使用し湿気を避けましょう。

 

専門施設を活用した「まず試してみる」という選択肢

いきなり高額な機械を購入するのが不安な場合や、自分の用途に合うか確かめたい場合は、3Dプリンターが設置されている「共有施設」を利用するのが賢い方法です。

マスナガ キカイ研究所(FACTORY)では、扱いやすいFDM方式のBambu Lab、滑らかな表面を造形できるFormlabs Form 4、フルカラー造形に対応したMimaki 3DUJ-2207、高強度部品に適したMarkforged X7など、目的の異なる機種を比較できます。 、専門スタッフに相談することも可能です。初心者用のおすすめ機種を自分で調べるだけでなく、実際に動いている様子を見ることで、カタログスペックだけでは分からない「音」や「振動」「使い勝手」を肌で感じることができます。

また、精密な金属部品が必要な場合や、大量の試作が必要な場合は、自社で揃えるよりも専門企業に相談し、最適な加工方法を提案してもらう方が、結果としてコストや時間を抑えられるケースも多いです。



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FAQ:3Dプリンターに関するよくある質問

Q1. 初心者が最初に買うなら、FDMと光造形どちらが良いですか?

A1. 汎用性と扱いやすさを重視するなら、まずはFDM方式をおすすめします。 材料が扱いやすく、換気などの設備環境への制約も光造形より少なめです。フィギュア製作など「見た目の美しさ」が最優先なら光造形を検討しましょう。

Q2. 3Dプリンター本体以外に必要なものはありますか?

A2. 材料と、3Dモデルを造形用データに変換する「スライサーソフト」が必要です。スライサーソフトはそれぞれ使用する機種によって違いますので購入した際に確認しましょう。自分で形状を設計する場合は3D CADも使用しますが、公開されている3Dデータを利用する場合は、必ずしもCADを操作する必要はありません。 

Q3. 維持費(ランニングコスト)はどれくらいかかりますか?

A3. 一般的なFDM方式であれば、材料費は1kgあたり3,000円〜5,000円程度です。 電気代は一般的な家庭用電化製品と同程度ですが、数日間連続で稼働させる場合はその分のコストがかかります。

まとめ:自分に合った1台を見極めてものづくりを加速させよう

3Dプリンターの比較において、最も大切なのは「価格」だけではなく、「自分の作りたいものに対して、適切な精度と素材を提供できるか」という点にあります。初心者のうちは、情報が多くサポート体制が整ったメーカーを選ぶことが、挫折しないための近道です。

まずは気になる機種の仕様を比較し、可能であれば実機を見学したり、レンタルスペースで試用したりすることから始めてみてください。

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